弦ヘ想イヲ馳セ ナイト!

5th jul.弦想夜

近年沸々と興味がわいていたギターとのデュオアンサンブルがついに実現しました🎶

キッカケは以前ピアノのない環境での演奏依頼を頂いた際「エ゛Σ( ̄ロ ̄lll)?二時間も無伴奏でお独りさまステージとか拷問… ゼッタイ回避!」と対策を練っていたところ、ふとパガニーニのカンタービレはギター&ヴァイオリンがオリジナルだということを思い出し、ド素人頭で「よく歌の伴奏とかもジャカジャカ柔軟に対応してるしコレは名案!」(全国のギタリストの皆さま、安易な思考をお許し下さい、、)と人生初、ギターと共演させて頂いた結果、まろやかでシンプルな包まれるような響きが大変居心地よく、同じ弦楽器ながら音色や普段携わる音楽の種類などの相違点が絶妙に絡み合う相性の良い楽器であることを知り、伴奏ではなく対等なデュオに挑戦したいと予予思い続けていました。

そこに昨秋、ギター界のプリンスこと(!)松尾俊介さんを大先輩の瀬崎明日香さんよりご紹介頂き今回の共演に至ったのです。穏やかでお上品な松尾さんは音楽も音色も柔らかく心地よいのですが非常に鋭い耳・感覚の持ち主で、ついついハイになってクルクル変動してしまう私の演奏に随時神対応で受けて下さり、まるでジャズセッションのような『音楽は生ものである』象徴を体感できる大変エキサイティングな共演となりました。

片や癒し系(松尾さん)片や威嚇系(私)と対極でありながら違和感なく馴染む不思議。。皆様にもご好評頂けたようで、今後もレパートリーを増やし弦楽器同士の織り成す可能性を一層探求していけたらと考えております。

また日頃より「ピアソラ・ラブ♡」を公言している私ですが今回『タンゴの歴史』に取り組めたおかげで、タイトルのとおりタンゴの発祥から時代背景、移りゆくスタイルまで写実的なグラデーションが一本のラインで繋がり、時代の波に乗りながら変化してきたタンゴの音楽を垣間見る良い機会となりました。そして個人的には苦手意識の強い無伴奏も彼の作品によって少し克服できたような、、ありがとう、文春! …じゃなかった(笑 低俗でスミマセン;)ありがとう、ピアソラ♫

平日の晩にもかかわらず満席のお客様にお集まり頂き、喜び余ってしゃべくりクラシックにしてしまい申し訳ございませんでした…! 皆様ご自愛の上、良い夏をお迎えください。