1・2・3(月)ダー!

新年のご挨拶もスッ飛ばし恒例大放置祭のこちらのdiary… 誠に悪しからずですm(__)m  本年も宜しくとのフレーズは季節外れ甚だしいため、新年度もどうかよろしくお願い申し上げます!

世間は東京を筆頭に桜の開花宣言が各地で聞こえ始めましたね。お花見シーズン到来でゴキゲンな皆様の心理状態に付け込み(笑)コッソリ2017年幕開け3ヶ月間をダイジェスト版で記憶を辿ります。

 

collage-1490612393430

1月  サラサーテの影が潜む!?ロンド・カプリチオーソ

年明けに渋谷のJZ Bratにて『弦想夜 vol.2 ~弦ハジメ~』ギタリストの松尾俊介さんと再共演させて頂きました。

ご覧の通り通常のクラシカルなホールとは一味違ったオシャレライヴ空間で、お馴染みのピアソラ作品は勿論ながら敢えてシューベルトやサン=サーンスなどの本気クラシック!な作品にも挑戦。

昔からアルペジョーネはチェロかヴィオラでしか弾けないものと嘆いていたところ、昨年ギターとのデュオレパートリーのリサーチ中にヴァイオリンとギターの音源へ在りつき万歳三唱🎶   大半の演奏家仲間は『シューベルト=手ごわい』と身構えつつ、それでも挑みたくなるシューベルトの覚醒とは何なのか、、 歌曲の王の手掛けた作品はその呼び名の如く旋律が非常に自然で華美でない。よくファッションでもインテリアでも ” Simple is BEST”と謳うキャッチフレーズに遭遇しますが、ただ地味であったり単調な”simple” は決して人を魅了しないはず。満タンから削ぎ落とし自然に馴染む心地良さを体現してこそ留意され魅せる”simple”と化す。その上 “自然”であることって意識すればするほど難しかったりしませんか、、? シューベルトの音楽は達観した才能を満艦飾に撒き散らさずに人の心に自然と寄り添う究極の洗練(simple)の宝庫。だからチョー手強い!されど惹かれるワケです💕 どうでもいいけどシューベルトって絶対良い人だったと予想~^^

ピックアップ2曲目はサン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソ♬ ヴァイオリンのヴィルティオーゾの中でも奏者・聴衆の双方に愛され続けている名曲の一つですね。学生の頃から幾度か弾いてきているこちらの作品を、ふとダメ元で松尾さんに「ギターでは弾けないよね…⁉」と身勝手な質問をしたところ「出来る気がする!」とまさかの吉報が~✧(全身で拍手)おかげさまで多分日本初演と思われる幻のVn & Gt arr. 版を晴れてお披露目することができました。これまでピアノor オケ版では完全に、”印象主義ダダ漏れおフランスのエスプリ”(誉め言葉です;)が充満した作品として接していましたが、ギターの音に包まれた途端にアラ不思議~ スペインの風が吹き荒れアルハンブラで弾いているかのよう。(㊟行ったこともないくせに)聴きにきてくれた友人からは「アルハンブラ宮殿の噴水の横で演奏しているシーンをドローンで空撮している映像が脳裏に浮かんだ!」と妄想力に長けた感想頂きました。スペイン風にも感じられる曲調に関して強ち間違ってないかもしれないサラサーテの陰謀説エピソードは公演中の松尾さんのMC然りです。これまでパステル調で捉えていた(思い込んでいた)ロンカプがヴィヴィッドカラーに心機一転🌠 皆様にもお楽しみ頂けていれば幸いです。

一つ平謝りしなければならないのは、せっかくJZ Brat専属のバーテンダーさんが一夜限りのオリジナル『弦想夜カクテル』(爽やかな青リンゴベース🍸)を作って下さったのに一部のMCで皆様へご紹介するのをウッカリ忘れてしまいました…(舞い上がってマシタ;) 本当にゴメンナサイ🙇  次回は冒頭で必ず!!

 

collage-1488281553889

2月 バレンタインデー に牡蠣に中る

1月公演後記が思いの外長文になってしまったため2・3月は公演以外の備忘録をサクッと!

恵方巻きも豆まきもチョコレートも行事に沿って一通り味わいましたが、とにかくアッチで牡蠣コッチで牡蠣と何処に顔出してもオイスター祭りの如月。お陰様で人生初、牡蠣に中りました🙌 それもバレンタインデーに。Saint(聖)じゃなくてSatan(魔の)Valentineだっつうの!当初は翌日の外食の何かが中ったのかと思っていたのですが、後日「牡蠣は二日後に来る(中る)」という豆知識or常識!?を伝授され合点しました。。なかなか辛かったにも拘らず懲りずに翌週も翌々週も牡蠣が随所でタラレバのように待ち受けており、、恐る恐る頂きましたが異変なし。どんなに新鮮な牡蠣でも一部菌が抜けてないものが混ざっているものなんですって。ある意味これも人生経験!

 

collage-1490612255880

3月 彩る春を待つ

ようやく今月にたどり着きました(笑)昔は人形にしか目がいかなかった雛飾り、最近はお道具に興味津々!中でもお茶道具からは茶文化と日本史の結びつきが感じられ、いとをかし桃節句。

まだまだ肌寒い日が続いておりますが今週末あたり東京は桜満開になるでしょうか~ 待ち遠しいですね!春風駘蕩な新年度を迎えられますように。

病は気から

collage-1479975386824

今年もやはり大晦日ギリギリのご挨拶…;ここ10年は間違えなく師走に入ると「今年もあっという間」が常套句であり、プラスここ数年は年末年始のどこかしらで「実は風邪をひきまして、、」も隠れ常套化している現実。。体調管理が行き届かずお恥ずかしい限りですが、しつこく長引く憎き風邪菌とは年内中にオサラバしたく処方箋がどうしても欲しかったため年末駆け込み受診してまいりました。発熱患者ということで隔離された待合室で待機していたのですが、私はTHE 感覚派の象徴なのか、お医者様に診て頂ける&処方箋が頂ける という安堵感からか、家を出るまでのアノ重たーい負の病人オーラは何処へ~ まだ受診もしていないのにどんどん気分は晴れやかに✧(  単純。。。)インフルエンザの検査も最初の発熱からだいぶ時間も経っているので陰性でした。まだ食欲はない癖に今晩届くお節は首を長-く伸ばしながら待っている欲深さをどうかお赦しくださいm(__)m  治癒も気から!

 

collage-1478957221651

振り返りますと11月には都内でも生まれて初めての積雪⛄ 我が家も冒頭写真のとおりです。また仕事面では趣のある会場で弾かせて頂いたり、通常のコンサートとはまた違った面白い環境でご清聴頂いたり、見渡す限り一面海~のゴーーージャスな由緒あるお部屋に泊めて頂いたり、桐朋時代のクラスメイトと共演したり~  1月に引き続きチャイコフスキーのピアノトリオを再び選曲したのですが、弾けば弾くほど良い曲だなぁと。今年はこの大曲を数回弾く機会に恵まれたこともあり、おかげさまで1月の初挑戦時の肉体重労働のような印象は弾く度に薄れ(笑)回を踏むごとに少しずつ馴染んでいくような… 一生付き合っていきたいかけがえのない曲です。

 

collage-1483101791220

12月は4コマノート風に。(右上より時計回り)

1.病み上がり(のつもり)でアルコール消毒。こんな時にフリーフローなんて、、

2.無病息災でうらやましい健気に咲き誇るポインセチア

3.赤鼻のトナカイコーヒー 裏の顔はリキュールパンチ!

4.日射とエアコンからW攻撃で所々干ばつ被害の母お手製リース

 

collage-1482567955501

今年のクリスマスケーキ🎄 ん?食欲あるじゃないかって!? 上の細長ロブションケーキはお持たせ用でしたので食べておりません; あとは、、、いただきました(笑)

 

皆さま。本年も様々な機会でお世話になり、その都度温かいご協力やお心添えに支えられながら豊かな感慨深い時間を過ごすことができました。2017年も、より一層感謝の思いを演奏にこめて皆様をお迎えできればと思っております。健やかで穏やかな良いお年を。

ゲージュツの秋エクスプレス 

案の定、光陰矢の如しの秋。もぅ首が回らない~と絶叫するのは日常茶飯事ですが、そのうち指も回らなくなったらどうしよう、、口は辛うじて回るんですけどもネ; 先月分のダイアリーに穴を開けてしまっているのでこちらで告知したコンサートのみを取り急ぎご報告!

 

collage-1476693625921-1

まずは今年1月にも呼んで頂いた直方へ”カルテット・ゼーレ” オリジナルメンバーで再訪。小学校3校を周り素直で礼儀正しく積極的に参加してくれる可愛い可愛い生徒さん達にアウトリーチをして最終日はユメニティホールでコンサート、とここまでは通常運転なのですが、今回は新しい試みで筑鉄電車内でのコンサートというユニークな経験もしてまいりました。よくパリの地下鉄などでフラッと乗車してきて演奏するミュージシャンには見慣れていたものの、4人とも電車内で演奏すること自体初めてですし未知の部分が多いため、初日現地入りするなり車庫へ直行し現場チェック! スペース確保のため乗客席に直接座って演奏することにしたり、揺れや走行音はある程度覚悟を決めたりと事前にイメトレができたので当日本番は集中して臨めました。さすがに車窓の移り行く景色を楽しみながら~という余裕はなかったですケド… ;だってだって 編曲モノの楽譜が直前まで上がって来ず(編曲あるあるなんだそう笑)初見が大の苦手な私は仁王立ちで待ち構えていてたのですが、ようやく上がってきたスターウォーズが想定外に複雑で絶叫。挙句に真田丸はお馴染みの三浦文彰氏奏でるカッコいいソロパートがドカンと丸ごと1st vnパートに託されていて発狂。(当初は各パートにソロを散らすという話だったのにぃ 怒)余所見厳禁・目を皿のように楽譜を凝視せざるを得ませんでした…;お客様が小旅行気分を弦カルの響きにのせてお楽しみ頂けておりましたら何よりです♫

最終日のホールコンサートでは前半はペールギュントの音楽絵本(映像+ナレーション+演奏)や様々なジャンルの小品、後半はメイン曲としてベートーヴェンのラズモフスキー3番を演奏しました。ペールギュントのナレーションは元劇団員でも在られた図書館長の野口館長が引き受けて下さり、映像のイラストは、なんと我らゼーレを全面サポートして頂いているホール職員のTさんが描いて下さいました!おかげさまで幅広い年齢層の方にお楽しみ頂けたようです。またラズモフスキーはちょっと渋すぎるかも…ナンテ少々心配していたのですが、皆様がじっくりと聴き入ってくださっている温かくて程良い緊張感がステージまで伝わってきました。秋晴れにも恵まれた直方での4日間に感謝です。

 

 

collage-1478253200701

もう一公演は少し久しぶりの名古屋。宗次ホールでの三浦友理枝さんとのデュオ。『写真deクラシック』というシリーズ企画第6弾で、私たちが秋をテーマに組んだプログラム各曲をイメージし公募された写真とタイアップするステージでした。普段クラシック=西洋音楽を弾いていると無意識に西洋の情景が脳裏に浮かびがちなのですが、どの曲にも日本またはアジアの秋景色が映し出されていて中でも三浦さんと感心したのは、ロンドンデリーの歌と合掌造りの写真のコラボレーション。どちらも郷愁や温もりを感じられて、国境を越えても心は人類皆同じと深く共感しました。それにしても素敵なホールだなぁと毎度ながら来訪する度に思います。響きも広さも楽屋の綺麗さ居心地の良さもピカイチ☆ とりわけ今回はホール創立者でもある宗次社長がいらして下さっていて、以前インタビューや記事などを拝読し非常に心を動かされた私はお目に掛かれて感激でした。

充実した一日のご褒美打ち上げ食は、やはり ひ・つ・ま・ぶ・し💕

夏了い~秋支度

collage-1475156850931

秋雨前線エンドレスに振り回された長雨月☂

今年の十五夜は愚図ついた空模様だったため期待していませんでしたが、奇跡的な神々しい中秋の名月を芦ノ湖畔で目に焼き付けてきました。 肝試し状態だった真っ暗闇の湖畔の輪郭がだんだん浮かび上がってくるほど、静謐ながらも鋭い光線を放射状に放つ神秘的な月の光。 そうそう、放射状光線=後光 といえば、高校の頃アルゲリッチ音楽祭でのリハーサル初日にチョン・ミョンフンが指揮台に立った際ものすごいオーラを放っていたので、帰りのタクシーで仲間に興奮冷めやらぬ中「超カッコよくない!?後光射してたよね💓」と言ったら「背後から照明あたってたんじゃないの?」とクールにあしらわれた思い出があります(笑) ・・・ええとそれはさておき話を戻し; 電力のない時代、昔の人が夜空を見上げて月に魅せられながら一首歌ったりしちゃう気持ちも何となく分かるような~(私は全く歌心ゼロですけれども;)『月は偉大なり』と唸らされた十五夜でした。翌日は東山旧岸邸敷地内・とらや工房に寄り道。素晴らしい広大なお庭を眺めながら、これまたお月見に因んだ雪平まんじゅうを頂いてまいりました。トロけるほど柔らかい求肥とメレンゲの生地に満月を彷彿させる黄金の黄身餡が包まれていて大変美味。

美味しいもの繋がりでもう一つ。 今月初旬、小学校同級生仲間とのBBQでは 極旨ローストビーフは絶妙な柔らかさに頬っぺた落ちました😻  久々に歩いた中学まで過ごした地元。当時は何もかもが大きく遠く感じていたことが今ではどれもコンパクトに感じられ ~傾斜が急だと感じていた坂が思いのほか緩やかだったり~  懐かしの【あの頃】私は若かった、そしてちびっ子だった!

collage-1473077913200

そうこうしているうちに芸術の秋が重く伸し掛かるハイシーズン到来。身も心も過分に栄養を蓄えたところで、譜読み地獄→リハーサル→本番 のブラックホールサイクル 何とか乗り切れますように!

素敵なお中元・・・!?

lamp

例年ならば既に塩をかけられたミミズの如く溶けゆく夏バテで何をするにもスローモーション、いっそ冷蔵庫の中に入りたい衝動に駆られる炎暑のこの時期、今年は梅雨明けが遅かったせいか省エネにもまだまだ貢献(クーラー断ち)土用の丑も万全の胃腸で対応できました!

土用の丑伊藤博文も足繁く通った老舗『鰻松 』 皮パリ身フワワ~ンの最強 ひ・つ・ま・ぶ・し♡

 

先月は数々のサプライズが♬ まずは生徒ちゃんたちがこぞって七夕の短冊🌠に『ヴァイオリンが上手になりますように』『ヴァイオリニストになれますように』(笑  大きく出たなぁ;)と書いたのだそう^^ 鞭・飴・鞭・鞭 となかなかキツいはずのレッスンの中で、ただむやみに厳しくしているワケじゃないことがちゃんと通じているのかなぁと疑似親心がホッコリしました。長く険しい道のりの中、達成感の喜びや純粋に音楽を好きな気持ちでこの先も乗り越えてってほしいです。

そしてもう一つ、超お耳の肥えた音楽ツウ文化人の方から身に余るCDレビューを頂戴しました。光栄すぎるお言葉を下記ご紹介させていただきたいと思います。名付けて” 素敵なお中元 ”  !!

 

『澤菜穂子のPassione』

S.キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」に、サルの姿をした我々の遠い祖先が、狩で仕留めた動物の骨を手に、獲物の肉を捌き、敵を倒し、逃げる敵を威嚇するが如くそれを岩に打ち付け、ついに骨が宙に跳び上がるというシーンがある。宙に舞った骨はスローモーションで大写しにされるのだが、回転しながら飛んでいくうち、それが宇宙船に変化する…。「技術」というものの進化を象徴するこのシーンは、「美しき青きドナウ」の旋律や、宇宙を音もなく航行する宇宙船の映像と共にいつまでも記憶に残るのだが、澤のCDアルバム「Passione」冒頭のバルトークを聴いたとき、なぜか私の脳裏にはこのシーンが思い浮かんだ。私たちの祖先は、生きるための「道具」として偶然発見した「骨」をある時、何の目的もなく擦り、叩いてみた。するとそのかすれ音や轟きは、これまで経験したことのない驚きと陶酔を心にもたらした。人類が初めて「有用なものを求める」という行動から遊離した瞬間だ。そう、澤のヴァイオリンは、それなのだ。人類が出会った初めての驚きに再び遭遇させてくれるのだ。ガットを強烈に引っ掻く弓使いから生まれるあの力強い響きと轟き、枯れ木をこすり合わせるときに生じる心を絞り込むような軋り音は、我々の祖先が焚火を囲んで聴いた原初の「音楽そのもの」ではないだろうか。そこには、とてつもない高揚感と底なしの切なさが同居していたのだ。
ヴァイオリンという楽器は表情がとても豊かだ。のびやかで気高くどこまでも澄んだサロンの音色も、家畜と乾草の匂いがプンプンする力強くも哀愁の溢れるロマのそれをも醸し出すことが出来る。ドイツ語ではヴァイオリンをGeige(ガイゲ)という。私は初めてこの単語が音楽大学の学生の唇から発せられたとき、「なるほど」と妙に納得したものだ。「秋の日のヴィオロンの…」ではなく、擦り、引っ掻く「ガイゲ」なのだ、バッハの無伴奏は…。澤の奏でる楽器はガイゲである。
バルトーク、パガニーニ、ピアソラとどの曲もそういった澤のアプローチが活きているが、私は特にヴィターリの「シャコンヌ ト短調」を推奨したい。これを聴くと、次は是非バッハ無伴奏をと、どうしても期待してしまう。以前ご本人は「音大生なら普通に弾くことは出来るけど、本当に弾くというのはとても難しい」という趣旨のことを仰っていたが、今回ヴィターリを聴いて、それは彼女の謙遜に過ぎない、と確信した。彼女のガイゲなら、この楽器の真骨頂たる軋み音を手懐け、バッハの野生を蘇らせてくれるに違いない。
ショーソンの「詩曲」はこれほどまでダイナミックな作品だったのかと思わせる。小説を読む愉しみの一つに、主人公と読み手の私が融合して、まるで様々な出来事がわが身に起きているかのごとく心が右に左に揺り動かされるという作用があるが、「詩曲」の演奏を聴いている時に私の五感があじわうものはこれだ。
澤の武満は、澤の中で一種独特だ。「妖精の距離」という標題も謎めいた滝口修造の詩に触発されて生まれた曲であるが、澤の演奏は決して日陰を作らない。「白日夢」という言葉があるが、それだ。だが神秘性を失っていない。何だか矛盾しているが、谷崎の陰影礼賛を思い起こさせる。もしこの演奏に映像を付けるとしたらホワイトとブラックのみだろう。蜷川実花の写真のような「総天然色」は似合わない。澤というのは不思議な演奏家だ。あれほどまでに攻撃的なのに、武満の前では実に従順なのだ。
ピアソラについては、もう何も言うまい。涙を堪え、澤の演奏にじっと耳を傾けるのみだ。ありがとう澤さん、ピアソラの心をこれほどまでにしっかりと甦らしてくれて。
そしてピアノの三浦さん、澤さんのとんでもない個性をしっかりと受け止めて頂いて、心から感謝申し上げます。

 

S様、非常に励みになるクリティークを誠にありがとうございました。おかげさまで文月もモチベーション右肩上がりで乗り切れそうです! そんなこんなで親愛なる皆様へ暑中お見舞い申し上げます🐟

弦ヘ想イヲ馳セ ナイト!

5th jul.弦想夜

近年沸々と興味がわいていたギターとのデュオアンサンブルがついに実現しました🎶

キッカケは以前ピアノのない環境での演奏依頼を頂いた際「エ゛Σ( ̄ロ ̄lll)?二時間も無伴奏でお独りさまステージとか拷問… ゼッタイ回避!」と対策を練っていたところ、ふとパガニーニのカンタービレはギター&ヴァイオリンがオリジナルだということを思い出し、ド素人頭で「よく歌の伴奏とかもジャカジャカ柔軟に対応してるしコレは名案!」(全国のギタリストの皆さま、安易な思考をお許し下さい、、)と人生初、ギターと共演させて頂いた結果、まろやかでシンプルな包まれるような響きが大変居心地よく、同じ弦楽器ながら音色や普段携わる音楽の種類などの相違点が絶妙に絡み合う相性の良い楽器であることを知り、伴奏ではなく対等なデュオに挑戦したいと予予思い続けていました。

そこに昨秋、ギター界のプリンスこと(!)松尾俊介さんを大先輩の瀬崎明日香さんよりご紹介頂き今回の共演に至ったのです。穏やかでお上品な松尾さんは音楽も音色も柔らかく心地よいのですが非常に鋭い耳・感覚の持ち主で、ついついハイになってクルクル変動してしまう私の演奏に随時神対応で受けて下さり、まるでジャズセッションのような『音楽は生ものである』象徴を体感できる大変エキサイティングな共演となりました。

片や癒し系(松尾さん)片や威嚇系(私)と対極でありながら違和感なく馴染む不思議。。皆様にもご好評頂けたようで、今後もレパートリーを増やし弦楽器同士の織り成す可能性を一層探求していけたらと考えております。

また日頃より「ピアソラ・ラブ♡」を公言している私ですが今回『タンゴの歴史』に取り組めたおかげで、タイトルのとおりタンゴの発祥から時代背景、移りゆくスタイルまで写実的なグラデーションが一本のラインで繋がり、時代の波に乗りながら変化してきたタンゴの音楽を垣間見る良い機会となりました。そして個人的には苦手意識の強い無伴奏も彼の作品によって少し克服できたような、、ありがとう、文春! …じゃなかった(笑 低俗でスミマセン;)ありがとう、ピアソラ♫

平日の晩にもかかわらず満席のお客様にお集まり頂き、喜び余ってしゃべくりクラシックにしてしまい申し訳ございませんでした…! 皆様ご自愛の上、良い夏をお迎えください。

ピッチカートは弾(はじ)かない

clapsmar

前代未聞・三ケ月の未更新(白目)、、放置し過ぎてカビが生えているのでは…(笑)と恐る恐る前回のダイアリーを読んでみたらバレンタインデー云々と冬の話を繰り広げておりました。。時は流れに流れ水無月。清涼感を演出してくれる紫陽花が梅雨のジメジメ度を和らげてくれますね。

あまりの放置プレイに更新が億劫になり、コンサート等のお知らせ・ご報告もスルーしてしまい本当に申し訳ございません! ご来場・ご清聴下さいました皆様には心より感謝致しております。

フヤけた脳で記憶を辿ってみますと、3月初旬にはお馴染みの三浦友理枝さん・金子鈴太郎さんと昨秋に引き続き再び共演していただきました。おかげさまで早い段階で完売御礼となり、公演当日はお洒落でアットホームな距離感の会場にてお客様も気を張らず自然に音楽をお楽しみ頂けたのではと思います。

印象的だったのはリハーサルでのショスタコーヴィチの三重奏の鈴太郎氏からのアドバイス。一見抒情的にも聴こえる3楽章の旋律は、一人称ではなく三人称を俯瞰している体で臨むということ。そして4楽章のピッチカートは、まさかの弾(はじ)かない宣告! エッ? ピッチカートってハジいちゃいけないのー!? 本番前夜にワタシは小一時間そのピッチカートの扱いについて「(弦を)叩くのか?撫でるのか?」と艱難辛苦。。恐るべしショスタコ!彼はあの瓶底眼鏡の奥から何を静観していたのだろう…

新年度は新入生や新しい生徒さん達がドカッと増え目まぐるしい日々でした。今後も演奏活動と講師活動の両立+コチラの更新を怠らないよう(!)心して過ごしてまいります。

初 生ジャニーヌ様 & 直方公演

バレンタインデーに生徒のMちゃんから手作りチョコクッキーを頂きました♪

DSC_0714

ダダダダーン! ベートーヴェン様の御成り~

こんな型抜きがあるんですね!Mちゃんによればモーツァルト型もあるんだとか。モーツァルトでなくベートーヴェンが選ばれた辺り、普段のレッスン内容を然り気なく物語っているのでしょうか。。(笑) カカオが効いた大人ビター味で砂糖不使用とのこと。まさしくベートーヴェンフレーバーの極み!

昨晩はジャニーヌ・ヤンセンのリサイタルに行ってまいりました。2列目ジャニーヌ様の真正面のかぶりつき席。終始吸い付くように一心不乱、聴衆の身でこんなに集中力使ったの初めてかも~  あまりにも至近距離で拝みまくっていたからか、お辞儀の時には「目合わないかなぁ❤」とミーハー魂が芽生え「これがファン心理ってヤツね!」と妙に納得したりもしました。笑顔が超かわゆいの(*^^*)

肝心な演奏はというと、これまでTVなどで抱いていた彼女のイメージとは違い、昨晩はsotto voce を巧みに息の長いフレーズで聴かせながらメリハリを利かせ、濃厚なプログラミングの中に彼女が創り上げた独自のストーリーが各曲に込められていました。大変勉強になった魅惑の一夜。

 

さてさてセピア色の記憶を掘り起こしながら『福岡WEEK 後編』を…

ピアノトリオ公演後は福岡市内から直方市へ移動し、カルテットゼーレ(弦楽四重奏)でのアウトリーチ及びコンサートでした。

アウトリーチがきっかけで結成したゼーレも気がつけば早8年目!心と胃袋が広ーいメンバーと器の大きーい各地ホールご担当者のご尽力により、体力勝負ながらも栄養付けすぎ(過飲食)最終日には恐る恐る衣装が入るか悲鳴の飛び交う!?毎度笑いの絶えない数日間となります。

collage-1454408778406

毎食こんな調子…(^_^;) なんか色合いも毒々しい。。

こんなコッテリな食事をしながらも今回のメイン曲はドビュッシー(笑) 筑豊ラーメンでデップリした精神状態の中、フランスのエスプリとか… ;

アウトリーチでは、どの学校でも非常に礼儀正しくカワイイ生徒さん達が熱心に参加してくれました♪ 皆さん鋭い感性と素直な美しい心を持っていて感心させられっぱなし。ドビュッシーは「雨の音を聴いてるようでした」など素敵な感想をくれました。良かった~ 「石焼ビビンバかき混ぜてるようでした」とかじゃなくて…

ジャポニズムが印象派の芸術家達へ強い影響を与えたことはご存知のとおりで、ドビュッシーの作品でも随所随所で東洋の息吹きが感じられますよね。

個人的にはこの弦楽四重奏曲と彼のヴァイオリンソナタは、よく似ているなぁと感じました。鋭利でキレの良い骨格に浮遊する詩的でエキゾチックなモチーフ、不安に駆られる和声を蔓延させながらも必ず着地する、複雑そうで実は明晰な構築を凝縮しコンパクトにまとめられている素晴らしく整った作品。…だからこそ手強い。

どうやらこの作品をショーソンはお気に召さなかったようですが、、どちらも好きな作曲家なのでチョット残念。

collage-1468072298882

最終日のコンサートには紋子ファミリーがシークレット来場してくれました❤ 感動の再会!

ち・な・み・に、新着ホヤホヤ情報❗ 今秋10月、またまたゼーレ直方上陸決定~ 両手を広げて待ってて下さいね\(^o^)/

あったかいんだから~ in 大寒波直撃の福岡

先月下旬は怒涛の福岡WEEKでした! まず週前半は福岡市内でピアノトリオをメインとした演奏会。

ところが、40年ぶりの大寒波襲来の影響で飛行機欠航の可能性アリとの連絡が出発2日前の晩に入り、慌てふためき航空会社へ電話するも一時間以上もビジー状態。。ようやく繋がった❤と思いきや「本日の営業は終了致しました」…チーン。

チケットが振り替えられればすぐ出れるよう急遽パッキングをし翌朝6:59から鬼のようにリダイヤルし続け、7:40にひとまず音声ガイダンスに漕ぎ着けました。そこから更に10分、ついに血の通ったニンゲン様!=オペレーターの方と通話でき、ななんと一席だけお席があるとのこと♪ 椅子の上にも一時間(大したことないですね 笑) 待った甲斐があるというものです。 滑り出しから波乱臭は否めませんが、何はともあれ無事に福岡入り。想定外の段取りだったため初日は共演者の林さんのお宅へ寄せて頂くことに…m(__)m

一日前倒しで到着して、さぞかしリハーサルに熱が入ったことでしょう…

collage-1454409201982

ん! ナンデスカ? ナゼ手厚いオモテナシを受けているのデスカ??

彼女のご主人様が腕を奮って下さった美食三昧の挙げ句、居候の身でウォーターベッドのゲストルームを提供され「ワタシ仕事しに来たのよね(・・;)?」と深い罪悪感に駆られながらもビーチでプカプカ浮いている錯覚と共に睡魔の渦におちていきましたzzz

ところで林 紋子さんは高校からの同級生、しかもクラスメイト! 当時はこんな未来(共演の機会)が待っているとは全く想像していませんでした。何気なく共に過ごし学んだ仲間の存在が、時を経た今どれだけ有り難く幸せなことか…。

昔からシッカリ者の彼女は二児の母となった現在でも仕事バリバリ家事育児もサクサクホクホクと全てをキチンと熟なすスーパーウーマン★ 本番前になると変な周波を撒き散らし余裕がなくなる私は、彼女の爪の垢を煎じて飲むべし。

翌二日目、予報通り窓の外は一面雪。夜リハーサルを終えて宿泊先のホテルへ向かおうとしたところ、吹雪で市内の交通が麻痺しタクシー迎車が全滅。。移動手段を失い、まさかの居候延泊の事態に…(>_<)

collage-1454913681710

申し訳なさすぎる状況でも温かーい家族団らんに紛れさせて頂けたことによって、チャイ子(注 チャイコフスキー)の重圧も幾分和らいだような…⁉

その、長年の憧れで “いつか弾きたい曲” であった ~偉大な芸術家の思い出に~ に意を決して初挑戦してみた結果⬇

拝啓チャイ子様、、スペクタクル過ぎて倒れそうデス。 death….  50分間、荘厳~哀愁~可憐~優美と次々移りゆく情景の中、11の変奏を展開し終盤の見せ場で主題を絶叫しなければならず、エンディングのピアノの葬送行進曲は自分自身が担架で運ばれていく光景が脳裏に浮かびます(笑)

collage-1454927275152

この超大作を含む2時間プログラムのコンサートを4~5歳のカワイイお客様達までもが飽きずにずっと聴き入ってくれていたことが、びっくりぽん & 感激でした!大寒波の痕跡が残る中、御来場下さいました皆様に心から感謝申し上げます。

そして共演して頂いた地元福岡出身スターの御二方には、演奏はモチロンのこと胃袋もガッチリ支えてもらったおかげで、悪天候の災難ナンテどこへやら~♪ 有意義な機会をどうもありがとう。紋子ファミリーへのご恩はずっと忘れません! ちなみにベテランの市君(笑 こう見えて年下^^) とは翌日からの直方でもご一緒です~♪

今更ながら…明けましておめでとうございマシタ

IMG_20160203_162858
前回のdiaryにて『2016年は更新率アップから』と宣言しておきながら、新年のご挨拶も儘ならず一ヶ月丸々穴をあけてしまいました。。決して遣る気意気込みがないわけではございませんので!

言い訳になってしまいますが今年は年始からお仕事攻めによる譜読みの嵐で首が回らず… なかなか要領よく動けない不器用な私を本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

ちなみに睦月の胃袋日記はというと、お正月はやはりお節に始まり、新年会も松花堂弁当風、リハーサル後のエール交歓会では頬っぺたが落ちそうなお鮨…と和食パラダイス☆ 日本人で良かったと思える至福のひと時。

collage-1451993807480

collage-1452066541370

collage-1453030531731collage-1453030826875

ゼータクで繊細なお食事が連チャンすると対極にあるジャンクフードを欲する衝動サイクルが恒例となっておりまして、先月の誕生日には…

 

collage-1454317526005

タコ焼き万歳! ※写真には撮りませんでしたがホールケーキのようなお好み焼きにも舌鼓を打ちました(笑) 食後の別腹は斬新濃厚なリベルターブルのケーキを堪能❤

食べ物ネタばかりでは心苦しいので(汗) 次回は演奏旅レポを致しますね!

 

ラストは新春隠し芸を披露したく…

1455460753659

宙に浮く沢庵&ネギトロ巻❗

種も仕掛けもありません。 というか、どうしてこうなったのかワカリマセン!!